カシオペア医報  145 表紙より

表紙のことば
朝日観音ご来光

 私が所属する福岡山好会は、今年で50周年を迎え、毎年元旦登山をしています。

かつては除夜の鐘が鳴る頃、折爪岳を川又から深夜の岳道を子供達も連れて登り、小屋で雑煮を作りお神酒で一献をして山頂からご来光を拝み、山居権現にお参りをして千鳥足で下山したものでした。

数年前から石切の朝日観音に20分ほどの坂を登るだけの日和見元旦登山になりましたが、年の初めに山中間と無事な山行を願い途絶えた事はありません。

20年参加してますが奇麗なご来光に逢えたのは数回です。今年は、ドカ雪で御来光は拝めませんでしたが、昨年は折爪の空と二戸の里をピンクに染めてくれました。

惚れた山には、雨に降られても雪に降られても通い続ければ、山の女神はいつか微笑んで素晴らしい表情を見せてくれます。

人間の女神もそうあってほしいものですが・・・・・。

(菅整形外科皮膚科クリニック 菅  栄 一