カシオペア医報 2010. 2・3・4月 142 表紙より
表紙のことば
『サ イ ド ギ』

 二戸市似鳥の「サイドギ」が文化審議会により「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択するよう答申を受けました。旧暦の元日にオコモリ、水ごり、裸参り、火祭りによりその年の作況を占うとのことです。

私は裸参りの男衆が焚き火を突付いたり叩いたりして火の粉が上がるところを見物してきました。

作況よりも火の粉が木の枝に燃え移らないか、山の上なので火事になったらどこに逃げようかとよけいなことを考えていました。

焚き火を管理する人の火加減が難しいようで、火の勢いが強く、男衆が来る前に薪が燃えきらないように辺りの雪をかけていたのが印象的でした。

ところで旧暦は太陽暦ですが、イスラムの宗教行事で使われる歴も太陽暦なのをご存知ですか?

 さて、ご託宣は豊作とのこと。今年一年よい年でありますように。

(浄法寺診療所 樋口 清一)