表紙のことば
「雛のつるし飾り」

 「無病息災、良縁」を祈って江戸時代後期より作られたと思われる「つるしひな飾り」。子どもの成長を願う親心は誰でもが持っております。とくに女の子にはすこやかに素直に育ってほしいものですし、そしてもちろん良縁も。

もうすでに成人したわが娘にと思いを込めて作った、と言えば親の鏡ですが、これは私の楽しみで続けているパッチワークなどと一緒にチクチクと作ったものです。

 飾りにはそれぞれの意味があります。「桃の花」は邪気をはらい延命寿命の意味。実は多く多産の象徴。「さる」は去るにかけて厄や災いが去るという意味。「赤い目のうさぎ」は呪力があり病気を治すと信じられ神様のお使いともいわれています。

 三角は「薬袋、香袋」です。これ以上にもっともっと意味のある飾り物があります。
 出来上がっては娘に強引に見せ、自己満足している私です。

(二戸医師会 國分)