●今月の主張

 

広報という仕事

 

広報担当 堀 江   寛  

 4期目の石川体制下、初めて広報担当を任せられ、戸惑いと能力の無さから迷惑をお掛けした。反省を兼ね改めて広報活動について考えてみたい。

 広報の本質はPublic(公衆との)Relations(関係づくり)、文字どおり公衆の正しい認識を得るため、どのような内容をどういう方法で伝えたらよいかということにある。PRという言葉は第二次大戦後、GHQが日本国民と行政機関との意志の疎通をよくするため、各都道府県に「Public Relations Office」を設置せよと命じてから「PR」という言葉が使われるようになった。いわゆる「行政広報」という一方通行的な「お知らせ」の形で受け入れられたが、時代が変わり一般企業の宣伝、広告が盛んになり、「お知らせ」だけの対応では不十分となり、地域社会と関わる、双方向コミニュケーションのPR‐広報体制へと変わってきた。即ち、組織の存在理由を地域社会に認めさせ、理解と支持を得るメッセージが広報といえる。このことから医師会の広報活動の目的は、@医師会の存在が社会全般から理解され、A医師会組織の安定的な運営と会員及び医業の向上、B金融機関からの理解を得る、C市民団体からの理解を得る、D特定の問題に関する行政、政府の理解を得ることが挙げられる。

 具体的な広報活動をするにあたって、誰に向かって広報活動するかについては、その対象によって対内広報と対外広報の二つがある。対内広報の対象は会員、家族、従業員であり、特に会員に対するPRは医師会広報の基盤となり、ひいては会員たちによる対外的なPR活動にもつながるので会員の理解と協力を如何に得るかが第一の課題ともいえる。

 対外広報の対象には地域社会、官公庁、金融機関、報道機関、慈善・福祉団体、学校・研究機関、政府・地方公共団体等は広報効果を把握するために必要となる。

 広報効果を把握する広報担当者の心得についてまとめてみると、@医師会のトップと常に接触し、トップの考え方を身近に保持し得るか、A日常、医師会全体の状況を把握しているか、B広報スタッフは医師会内から信頼されているか、C医師会各部門の関連情報について必要に応じて提供できているか、D広報活動に必要な定期刊行物の充実に務めているか等が必須条件となっている。

 医師会と地域社会の窓口として広報の役割は大きい。肝に銘じ、改めて職務を全うする。

 

(いわて医報No.571/1998年12月号巻頭言より)