オーダーメイド医療について            小原クリニック 小原紀彰  

人間の身体は、約60兆個の細胞からできています。その一つひとつの細胞の核には、どれも同じ遺伝子が含まれていて、研究の結果、人間の遺伝子は約32,000個と判明しています。
 遺伝子を調べることで、一人ひとりの体質に応じた薬の種類や量、療法が選べるオーダーメイド医療が実現可能になりました。
 政府は今年度から、約30万人分の遺伝子を集めて、がんや糖尿病、心筋梗塞(こうそく)など約40疾患を対象に、オーダーメイド医療実現化プロジェクトをスタートします。同プロジェクトには、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターを中心に、岩手医科大学を含む全国8か所の医療機関が協力することになりました。
 これによって、病気の原因の解明や、新しい診断・治療法の開発、遺伝子のわずかな個人差を調べることで、薬の効果や副作用などが、早ければ数年後には分かるようになりました。心配される個人情報の漏(ろう)えいについては、指紋認証装置などの情報保護対策を講じて、情報管理を徹底します。
 オーダーメイド医療は、まさに21世紀の医療と言えます。