これは知っておきましょう             大沼小児科医院 大沼一夫

◆「おたふくかぜは耳下腺の片方だけ腫れると、あとでもう片方も腫れますか?」
 乳幼児は唾液(だえき)腺が未熟なので、片方しか腫れない場合もあります。一度かかれば免疫はできますが、くり返し耳下腺が腫れるのは「反復性耳下腺炎」といいます。おたふくかぜと手足口病のエンテロウイルスが、無菌性(ウイルス性)髄膜(ずいまく)炎を発症することがあります。髄膜炎は発熱、頭痛や嘔吐(おうと)の脳圧亢進(こうしん)症状を呈しますから、入院が必要です。

◆「水痘(すいとう)は軽くかかるとまた発病しますか?」
 水痘は1回しか発病しません。口内炎、口角炎で知られている単純庖疹(ほうしん)は再発します。ヘルペスウイルスが神経にくっついていて、何かの刺激で同じところに水疱ができるのです。突発性発疹(ほっしん)は、ヒトヘルペスウイルスの6型と7型のウイルスで発病するので、年齢、季節に関係なく2回かかることもあります。

◆「高熱は頭に影響ありますか?」
 脳炎、脳症を併発して脳障害を残さなければ影響ありません。インフルエンザ、水痘などで解熱剤としてアスピリン、ボルタレン、ポンタールなどを使用すると、脳炎、脳症を発症しやすいといわれています。アセトアミノフェン(アンヒバ坐薬、カロナール細粒など)を使用してください。