動悸(どうき)を自覚したときには・・・              大平医院 大平和輝

 「ドキドキする」「心臓が早鐘(はやがね)のように打つ」「ドカンドカンとする」「心臓が強く打つ」「ドキンとする」「心臓が一回休む」「脈が飛んでいる」「脈が乱れている」「胸がモヤモヤする」「胸が重苦しい」など、いずれの症状でも、心臓の拍動(はくどう)を不快に感じることを”動悸”といいます。
 動悸の原因には、心臓神経症やうつ病、更年期障害などの心因性のものも少なくありませんが、不整脈、虚血性心疾患や弁膜症、心不全など心臓疾患による二次的なもの、貧血、脱水、甲状腺機能亢進(こうしん)症、発熱、呼吸器疾患、低血糖など、非心臓疾患による二次的な頻脈(ひんみゃく)が挙げられ、緊急の治療を要する病気も多く含まれています。
 動悸のために医療機関を受診するときには、@どんなときに起こるのか(運動したとき、疲れたとき、寝ているとき、お酒を飲んだとき、心配ごとがあるときなど)、A始まり方と止まり方はどうか(突然に、徐々になど)、Bどれくらい持続するか(一瞬、数分、数時間、一日中など)、C動悸を感じているときに脈をとり「速い、遅い、乱れている、飛んでいる」などを控えておいて、医師に相談しましょう。