お酒の話                         中舘内科クリニック 中舘一郎


 年末から年始にかけて、どうしても顔を出してくる『お酒』ですが、気にはしながらもついついということが多くはありませんか?お酒は上手に飲めば百薬の長、間違うと肝臓病、糖尿病、高脂血症などの重大な危険因子となります。お酒のことを良く知って、おいしく、楽しく飲むことが大切です。
 適度なお酒は心身をくつろがせ、またコミュニケーションを円滑にしてくれます。適量のお酒は人生の良きパートナーとなるものです。しかし、このように楽しいはずのお酒で、悪酔いや急性アルコール中毒を起こしては何にもなりません。楽しくお酒と付き合っていくためには、「適度な酒量」を、「自分のペース」で、「味わいながら」飲むことが大切です。また、お酒に弱い体質の人への無理強いは危険。絶対に慎むべきです。
   

  ---適正飲酒10カ条---
@ 笑いながらともに楽しく飲もう
A 自分のペースでゆっくりと
B 食べながら飲む習慣を
C 自分の適量にとどめよう
D 週に2日は休肝日を
E 人に酒の無理強いをしない
F 薬と一緒には飲まない(睡眠剤、安定剤、糖尿病薬など)
G 強いアルコール飲料は薄めて
H 遅くとも夜12時までに
I 肝臓などの定期検査を
  (かかりつけ医を持ちましょう)