保険証は医療機関受診のためのパスポート 中舘内科クリニック 中舘 一郎

○世界に冠たる国民皆保険制度
 国民全員が公的医療保険制度に加入する体制は、1961年に整えられたものです。この国民皆保険制度により、国民の誰もが病気やけがをしたときに、医療費の一部を負担するだけで、いつでも、どこでも医療を受けることができます。国民の貴重な財産として世界に誇ることのできる制度と言えます。
○保険証の大切さ
 保険証(健康保険被保険者証)は、皆さんが保険に入っていることを証明するものです。受診の際に、保険証を提示することで、皆さんの保険加入を確認することにより、医療費の一部を負担するだけですむのです。例えば、夜間に子供が発熱して救急外来を受診した場合、仮に1万1730円かかったとすると(厚生労働省が示す平均的ケースの場合)、保険証を提示することで私たちの負担は3519円ですむことになります。もし、保険証が提示されない場合、原則として、100%の支払いをしなければいけないことになります。
○医療機関を受診する際には必ず保険証を 
 このように、保険証は医療を受ける際に大切なものです。医療機関を受診する時には必ず提示するようにしましょう。