紫外線による皮膚障害     小瀬川皮膚科医院  小瀬川 玄

 紫外線にはUVA、UVB、UVCがあり、UVAは皮膚の老化に関与し、UVBは日焼けや皮膚ガンを引き起こします。
 皮膚には紫外線から皮膚を守る仕組みが備わっており、メラニン色素で紫外線を吸収して、皮膚のダメージを少なくします。
 紫外線の皮膚障害で、急性障害には、日焼け、免疫機能低下(口唇ヘルペスの発生)があり、慢性障害には、シワやシミなどの光老化と、皮膚ガンの発生があります。
 紫外線の対策として@紫外線の強い時間を避けるA日陰を利用するB日傘を使うC衣服で覆うDサングラスをかけるE日焼け止めを上手に使うことがあげられます。
 日焼け止めは、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤に分けられ、皮膚の弱い方やアレルギーを起こしやすい方は、紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)のものをお勤めします。また、SPF(日焼け止めの効果)は20前後のもので十分に効果があります。ただし、2〜3時間おきに塗り直すことをお勤めします。